+愛シイ人形+


最初から全て分かっていた。

君の心がアイツに夢中なのも。

アイツの心が別の奴に夢中なのも。

僕が…どうしようもないくらいに君に夢中なのも。



君が悪いんだ。

アイツを諦めたりするから。

寂しさに耐え切れず、僕の手をとってしまったりするから。



一度手に入れたものを

僕が手放すわけないじゃない。

たとえ君の心が僕にないと分かっていても

それが愛おしくてたまらないものなら尚更ね。



どんな事をしてでも

君を繋ぎとめていたかった。


心ガ無理ナラ体ダケデモ


毎晩君に、僕のモノだという印を刻みこんで

僕なしではいられない体にしてあげた。

悦楽と快楽というスパイスを餌に。



これでもう、君は僕の傍から逃げられない。

心が拒んでも君の体は僕の虜なんだからね。



君を壊したのは…僕

僕を壊したのは…君

ねぇ、どっちが悪いの?



君の綺麗な髪を梳かしながら…僕は問う。

だけど、返事なんてもちろん返ってこない。



心ガ壊レテシマッタ人形は

何も喋る事ができないから。



それでも僕は問いかける。

愛おしくてたまらない僕ノ人形に…。


ねぇ…僕のこと、好き?